知らない世界に飛び込む

新しいことに挑戦する、をモットーに。

どれだけ頭が悪くてもWeb3.0について知りた~い!

I. はじめに

Web3.0の概要と背景の説明

Web3.0とは、Web2.0から進化した分散型でより透明性が高く、ユーザーが自分自身のデータの所有権をもち、それらを管理することができる従来のインターネットの進化形です。

Web3.0では、中央集権的なインターネットの制御を避け、分散型のデータネットワークが構築されます。ブロックチェーン技術がその基盤として使われることが多く、データの改竄や盗難を防止することができます。

また、Web3.0では、AI技術やIoTなどの新しいテクノロジーが活用され、よりスマートな機能が実現されます。例えば、自律的に動くデバイス同士が相互にやりとりすることで、より高度なサービスが提供されるようになります。

これにより、ユーザーはより自由に、安全に、透明性の高いWeb空間で情報を共有し、価値を交換することができます。

 

かみ砕いて説明をすると、Web3.0はこれまでのPCやスマートフォンの時代の次の時代であり、GAFAMWeb2.0の世界を牛耳ったGoogleAmazonFacebookAppleMicrosoftの頭文字を取った呼び名)の時代が終わるかもしれない世界が到来するというインターネットの大改革のことを表します。

 

II. Web3.0とは何か

Web3.0の定義と特徴の説明

定義

Web3(ウェブスリー)とは、次世代のワールド・ワイド・ウェブとして提唱されている概念である。分散化ブロックチェーントークンベース経済などの要素が取り入れられており、一部の技術者やジャーナリストは、「ビッグ・テック」と呼ばれる大手IT企業にデータやコンテンツが集中しているとされるWeb 2.0とこれを対比させている。「Web3」という用語は、2014年にイーサリアムの共同設立者であるギャビン・ウッドによって作られ、2021年に暗号通貨愛好家や大手IT企業、およびベンチャーキャピタルなどから関心を集めたWeb 3.0とも呼ばれる

(Wikipediaより引用)

 

特徴

  1. 分散型  Web3.0では、中央集権的なインターネットの制御を避け、分散型のデータネットワークが構築されます。複数のノードが分散して管理するため、一箇所での障害や攻撃に強く、改ざんや盗難を防止することができます。

  2. 透明性が高い Web3.0では、ブロックチェーン技術を使うことが多く、そのブロックチェーン上の情報は透明性が高く、改竄や不正操作が容易にはできません。これにより、ユーザーは情報の信頼性を高めることができます。

  3. 安全性が高い ユーザーが自分自身のデータの所有権や管理に参加できる Web3.0では、ユーザーが自分自身のデータの所有権や管理に参加できます。これにより、ユーザーは自分自身のデータを保護することができ、また、自分自身のデータを使って価値を生み出すことができます。

  4. スマートコントラクト  Web3.0では、スマートコントラクトと呼ばれる自動契約が実現されます。スマートコントラクトは自動で契約内容を実行するため、信頼性が高く、手続きの迅速化が可能となります。

  5. マシンと人間が連携  Web3.0では、IoT(Internet of Things)やAI(Artificial Intelligence)などの新しいテクノロジーを活用し、マシン同士が自動でやりとりしたり、マシンと人間が連携してより高度なサービスを提供することができます。

 

Web3.0が現在のWeb2.0とどのように異なるか

  1. 分散化されたデータネットワーク Web3.0では、分散化されたデータネットワークが構築されます。これにより、データの中央集権的な管理が避けられ、改竄や盗難などのリスクが低減されます。

  2. ユーザーのデータの所有権や管理に参加できる Web3.0では、ユーザーは自分自身のデータの所有権や管理に参加できます。これにより、データの取引や流通がより透明性が高く、ユーザーは自分自身のデータを保護することができます。

  3. スマートコントラクトによる自動化 Web3.0では、スマートコントラクトが実現されます。スマートコントラクトは、自動で契約内容を実行するため、信頼性が高く、手続きの迅速化が可能となります。

  4. 新しいテクノロジーの導入 Web3.0では、ブロックチェーン技術、分散型ストレージ、IoT、AIなどの新しいテクノロジーが活用されます。これにより、Web2.0に比べて、よりセキュアで自律的なインターネットの世界が実現されます。

  5. ユーザーセントリックなデザイン Web3.0では、ユーザーセントリックなデザインが重視されます。ユーザーが自分自身のデータを所有し、管理することができるため、より個人的なインターネットの世界が構築されます。

Web2.0では、中央集権的なデータ管理が主流であり、SNSクラウドサービスなどのサービスが主流でした。一方で、Web3.0では、分散化されたデータネットワークによるセキュリティの向上や、ユーザーが自分自身のデータの所有権や管理に参加できるようになることによる透明性の向上が特徴です。

Web3.0の時代には、バーチャル世界にいる時間が非常に長くなり、現実世界で過ごす時間を超えるといわれています。新海誠作品の「竜とそばかすの姫」の世界観に近く私としては非常にわくわくが止まりません。

III. Web3.0の技術要素

ブロックチェーンは、分散型のデータベース技術で、複数のコンピューターがネットワーク上で同期して管理することで、信頼性の高い情報の取り扱いが可能となる技術です。

ブロックチェーンの最も代表的な応用例は、暗号通貨(仮想通貨)です。暗号通貨は、ブロックチェーン技術を用いて、取引記録を分散型で管理することで、改竄や不正行為を防ぎ、取引の透明性を高めることができます。

ブロックチェーンの仕組みは、複数のブロック(情報の塊)がリンクされて、連続的に増加するチェーンのような構造を形成することで、取引履歴や情報の改ざんを防止することができます。具体的には、ブロックには、トランザクション(取引)の情報が含まれており、ハッシュ関数によって暗号化されたデジタル署名がつけられます。そして、前のブロックのハッシュ値を参照することで、ブロック間の連結性が確保されます。

ブロックチェーンは、暗号通貨だけでなく、様々な分野で応用が期待されており、セキュリティや信頼性の向上、非中央集権的な管理が必要な場面で活用されています。例えば、不動産取引、投票システム、サプライチェーン管理などが挙げられます。

ただし、ブロックチェーンはまだ新しい技術であり、実用的な問題や課題もあります。たとえば、ブロックチェーンに参加するノードが多くなるほど、ネットワークの遅延やスケーラビリティの問題が発生する可能性があります。また、ブロックチェーンの仕組みやセキュリティに対する理解度が不足していることも課題の一つです。

  • サイドチェーン、スマートコントラクト、DAOなどの技術要素の説明

サイドチェーン(sidechain)は、ブロックチェーン技術において、異なるブロックチェーンを相互に接続するための技術です。

通常、ブロックチェーンは独立して運用され、それぞれが別々の取引データを管理します。しかし、異なるブロックチェーン同士で取引を行いたい場合や、他のブロックチェーンの機能を利用したい場合があります。このような場合、サイドチェーンを利用することで、複数のブロックチェーンを連携させることができます。

サイドチェーンは、メインチェーン(ブロックチェーンの中心的なチェーン)とは独立して運用されます。メインチェーンとサイドチェーンを相互に接続することで、メインチェーンで発行されたトークンをサイドチェーンで利用したり、サイドチェーンでのトランザクションをメインチェーンに反映させることができます。

サイドチェーンは、主に以下のような利点があります。

・拡張性の向上:サイドチェーンを利用することで、メインチェーン上で処理できない大量の取引を、別のチェーンで処理することができます。これにより、メインチェーンの処理負荷を軽減し、スケーラビリティを向上させることができます。

・柔軟性の向上:サイドチェーンを利用することで、メインチェーンに依存せずに、異なるルールやプロトコルを採用したブロックチェーンを作成することができます。

・セキュリティの向上:サイドチェーン上での取引は、メインチェーンのブロックチェーンと同様に暗号化され、分散型で管理されるため、セキュリティの向上が期待されます。

ただし、サイドチェーンを利用する際には、相互接続のプロトコルや取引の承認方法など、様々な課題があります。現在は、これらの問題に対する解決策が模索されている段階です。

 

スマートコントラクト(smart contract)は、ブロックチェーン技術における自己実行型のコンピュータプログラムで、契約の自動実行や取引の自動決済など、プログラムされた条件を満たした場合に自動的に実行されます。

スマートコントラクトは、ブロックチェーン上にコードとして記述され、ブロックチェーンネットワーク上で分散的に管理されます。スマートコントラクトには、契約条件や取引内容などをプログラムすることができ、その条件を満たした場合に自動的に処理が実行されます。これにより、信頼性の高い契約や取引を自動化し、取引の透明性やセキュリティを高めることができます。

スマートコントラクトは、様々な業界で活用されています。例えば、金融業界では、ローン契約や支払いプロセスを自動化することができます。不動産業界では、不動産売買契約を自動化することができます。また、選挙や投票などの分野でも、スマートコントラクトを用いて、透明性の高い投票プロセスを実現することができます。

スマートコントラクトは、プログラム上に定義された条件を満たすことで、自動的に実行されるため、契約や取引の自動化が可能です。また、ブロックチェーン上で分散的に管理されるため、信頼性やセキュリティの高い取引が実現できます。しかし、スマートコントラクトにもプログラムのバグや不正な意図などのリスクがあります。そのため、十分なテストや検証を行い、セキュリティに配慮する必要があります。

 

DAO(Decentralized Autonomous Organization)は、中央集権的な組織の代替として、分散型の自律的な組織を実現するための仕組みです。DAOは、ブロックチェーン技術をベースに構築され、参加者が分散的に管理・運営することができます。

DAOは、分散型の投票や意思決定、資金管理などの機能を持っており、参加者はプロトコルに則って、意思決定を行うことができます。また、DAOの決定はブロックチェーン上に記録され、不正な操作や改ざんが困難であるため、透明性と信頼性が高いとされています。

DAOは、様々な分野での利用が可能であり、特に暗号資産やDeFi(分散型金融)の分野で注目を集めています。例えば、DAOを活用した投資ファンドベンチャーキャピタルクラウドファンディングプラットフォームなどがあります。

一方で、DAOにはリスクも存在します。例えば、技術的な問題やセキュリティ上の脆弱性により、DAOの管理・運営が乗っ取られる可能性があります。また、法的な問題や規制上の課題もあります。そのため、DAOを利用する場合は、適切なリスク管理や法的なアドバイスを受けることが必要です。

IV. Web3.0の応用例

  • Web3.0が使われている主な分野(暗号通貨、分散型アプリケーション、分散型ストレージ、IoTなど)の説明
  1. デジタルアイデンティティ:Web3.0の一つの要素である分散型アイデンティティは、多数のオンラインサービスにログインするためのユーザーアカウントを管理するために使用されます。例えば、uPortは、分散型アイデンティティを提供するブロックチェーンベースのプラットフォームであり、ユーザーが自分自身を認証できるようにすることができます。

  2. 分散型ファイルストレージ:分散型ファイルストレージは、Web3.0の分散型ネットワークであるIPFSを使用して、ファイルを保存し、共有するためのシステムです。Filecoinは、IPFSを使用して、分散型ファイルストレージプラットフォームを提供しています。

  3. 分散型金融(DeFi):DeFiは、Web3.0の分散型ネットワーク上で構築された金融サービスです。分散型取引所(DEX)やレンディングプラットフォームなど、多数のDeFiプロトコルが開発され、使用されています。UniswapやAaveは、DeFiの中でも有名なプロトコルの一つです。

  4. NFT市場:Web3.0の技術を使用した、分散型のNFT市場が急速に発展しています。NFT(非代替性トークン)は、独自のデジタルアイテムを作成し、それを売買することができるトークンです。OpenSeaやRaribleは、NFT市場の中でも有名なプラットフォームの一つです。

  5. ブロックチェーンベースのゲーム:Web3.0の技術を使用した、分散型ゲームが発展しています。分散型の仮想世界であるDecentralandやAxie Infinityなどが、ブロックチェーンベースのゲームの代表的な例です。

これらは、現在Web3.0の技術が使われている代表的な例ですが、今後も様々な分野でWeb3.0の技術が利用され、新しいサービスやプロダクトが生まれることが期待されています。

  • それらの分野でどのような革新が起きているかの説明

 

V. Web3.0の将来性

  • Web3.0がもたらす可能性やその影響の説明

Web3.0がもたらす可能性やその影響は大きく、以下にその一例を挙げます。

  1. 分散型のシステムによる透明性と信頼性の向上:Web3.0の分散型のシステムは、透明性と信頼性を向上させることが期待されます。分散型のシステムは、改ざんや不正アクセスを防止することができ、取引の透明性を高めることができます。これにより、ビジネスの信頼性が向上し、より公正な市場が形成される可能性があります。

  2. データの共有と管理の改善:Web3.0の分散型のシステムにより、データの共有と管理が改善されることが期待されます。分散型のシステムは、中央集権的なシステムに比べて、データのセキュリティが向上し、データの共有やアクセスに関する制限が緩和される可能性があります。これにより、ビジネスや研究などでのデータの活用が促進される可能性があります。

  3. ビジネスモデルの変化:Web3.0の分散型のシステムにより、ビジネスモデルが変化することが期待されます。分散型のシステムは、中央集権的な権限や規制によって制限されることなく、より自由にビジネスを展開することができます。また、分散型のシステムは、従来のビジネスモデルとは異なるビジネスモデルを生み出すことが可能です。

  4. 新たなエコシステムの形成:Web3.0の分散型のシステムにより、新たなエコシステムが形成されることが期待されます。分散型のシステムは、参加者が自己管理し、コントロールすることができるため、よりオープンで透明性が高いエコシステムが形成される可能性があります。これにより、新たなビジネスチャンスやイノベーションが生まれる可能性があります。

  • Web3.0が持つ問題点や課題、解決すべき課題の説明

Web3.0には、以下のような課題があります。

  1. スケーラビリティの問題:ブロックチェーン技術を基盤としたWeb3.0では、取引や処理の速度が遅くなるという問題があります。これは、ブロックチェーン上のノード全員が取引を確認する必要があるため、取引処理が遅くなってしまうためです。

  2. ユーザーエクスペリエンスの問題:Web3.0のアプリケーションは、ブロックチェーン上で動作するため、ユーザーにとっては複雑で使いにくいという課題があります。また、ウェブ上の検索エンジンのような便利な機能がないため、ユーザーは自分で必要な情報を探す必要があります。

  3. セキュリティの問題:Web3.0の分散型システムでは、セキュリティのリスクが高まります。特に、スマートコントラクトの不具合や脆弱性によって、ユーザーの資産が失われる可能性があります。

  4. 規制の問題:Web3.0には、法的な規制が必要になる可能性があります。例えば、DAOのような分散型組織が、現行の法律に抵触する可能性があります。

これらの課題を解決するために、技術者や企業は、スケーラビリティやセキュリティ、ユーザーエクスペリエンスの改善に向けた研究や開発を進めています。また、政府や規制当局も、Web3.0に対する規制を検討しているところです。

VI. おわりに

Web3.0がもたらす新しいWebの未来像の考察

Web3.0がもたらす未来には、以下のような可能性があります。

  1. 分散型のインターネット:Web3.0では、中央集権的な権力が排除され、分散型のインターネットが実現されます。これにより、個人のプライバシーやデータセキュリティが強化され、データのコントロールや管理が個人に委ねられるようになる可能性があります。

  2. オープンな市場:Web3.0では、分散型アプリケーションやブロックチェーン上のトークンが用いられることにより、オープンで透明性の高い市場が実現される可能性があります。これにより、投資や資金調達の新しい形態が生まれ、より公平な競争が促進されるかもしれません。

  3. 自律的なエコシステム:Web3.0により、自律的なエコシステムが生まれる可能性があります。スマートコントラクトによって、機械同士が自動的に取引を行い、自己改善や自己発展を促進することができるかもしれません。また、分散型組織やDAOがより一般的になることにより、より民主的で透明性の高い企業や組織が誕生する可能性があります。

  4. グローバルな経済システム:Web3.0が進化することにより、グローバルな経済システムが構築される可能性があります。これにより、国境を越えた取引や、異なる国の通貨や決済システムを統合することが可能になり、より効率的かつ柔軟なビジネス環境が実現されるかもしれません。

Web3.0がもたらす未来は、まだ予測することが難しい部分もありますが、分散型システムやスマートコントラクトの進化が、より公正で透明性の高い社会やビジネス環境を促進することが期待されます。

  • Web3.0が注目される理由のまとめ

以上がいま日本でWeb3.0が注目されている要因です。Web3.0はこれまでのインターネットや世界の在り方を大きく変え、現状非常に強い企業であるGAFAMやBATHなどを超えるポテンシャルを秘めており、また日本国内でもこれまですべてを牛耳ってきた銀行が必要なくなるかもしれないという大きな可能性があります。これを使いこなせるようになることが次の時代を生きるうえで勝者になるか敗者になるかを分けるかもしれませんのでより具体的に学んでいこうかと思います。それではまた!